特集 ロコモティブシンドロームの現況
編集にあたって
竹下 克志
1
1自治医科大学整形外科教授
pp.501-501
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_501
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日本整形外科学会理事長(当時)の中村耕三先生が運動器の障害により要介護となる危険の高い状態を「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」と呼ぶことを提案されたのは2007年ですので,早や14年が経とうとしております.当時すでに日本は超高齢化がすすむだけでなく全国的に米国同様の車社会となり生活習慣病が深刻化し,メタボリックシンドローム(メタボ)が注目をあびて2005年に「健康日本21」でメタボリックへの取り組みが開始されておりました.しかし運動器疾患と相俟って運動器機能が低下し,ロコモの問題も同時に深く進行していたのです.
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