Japanese
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誌上シンポジウム がん診療×整形外科「がんロコモ」
がんに罹患するだけで運動機能は低下する—がん患者のロコモティブシンドローム
Locomotive Syndrome in Patients with Cancer
古矢 丈雄
1
,
佐藤 雅
1
,
牧 聡
1
,
志賀 康浩
1
,
宮本 卓弥
1
,
高岡 宏光
1
,
大鳥 精司
1
Takeo FURUYA
1
,
Masashi SATO
1
,
Satoshi MAKI
1
,
Yasuhiro SHIGA
1
,
Takuya MIYAMOTO
1
,
Hiromitsu TAKAOKA
1
,
Seiji OHTORI
1
1千葉大学大学院医学研究院整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, Graduate School of Medicine, Chiba University
キーワード:
ロコモティブシンドローム
,
locomotive syndrome
,
がん患者
,
cancer patient
,
ロコモ度テスト
,
locomotive syndrome risk test
Keyword:
ロコモティブシンドローム
,
locomotive syndrome
,
がん患者
,
cancer patient
,
ロコモ度テスト
,
locomotive syndrome risk test
pp.985-989
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201481
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がん患者の増加により,一般整形外科医にとってもがんの既往のある患者やがん治療中の患者を診療する機会は年々多くなっている.がん患者の運動機能を評価する目的で,外来通院中のがん患者に対しロコモ度テストを施行した.立ち上がりテスト,2ステップテストでは健常コントロール群と大きな差を認めなかったが,ロコモ25では有意にロコモ度が高いという結果であった.ロコモ度判定ではロコモ度1の患者が全体の34%(健常群33%),ロコモ度2は56%(健常群22%)と,健常群と比べてがん患者ではロコモの割合が高いことが明らかとなった.
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