Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
骨・軟部腫瘍
Musculoskeletal tumor
山家 健作
1
K. Yamaga
1
1鳥取大学整形外科
1Div. of Orthop. Surg., Dept. of Sensory and Motor Organs, Faculty of Medicine, Tottori University, Yonago
キーワード:
femur
,
bone metastasis
,
diagnosis
,
treatment
Keyword:
femur
,
bone metastasis
,
diagnosis
,
treatment
pp.1299-1305
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1299
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症 例.64歳,男.
既往歴:3年前に当院で右肺腺癌に対して右上葉切除を行った.1年前より本人の意向により画像検査は行われていなかった.
現病歴:約3ヵ月前から誘因なく右大腿部痛を自覚した.当初は歩行時痛であったが徐々に安静時痛を伴うようになった.様子をみていたが軽快しないため,前医を経て当科を受診した.
初診時所見:歩行は独歩可能であったが跛行があった.右大腿部中央前面に圧痛があった.熱感,発赤はなかった.右股関節,膝関節に腫脹,変形,可動域制限はなかった.神経学的異常所見はなかった.
画像所見:右大腿単純X線像および単純CT(MPR像)を示す(図1,2).
血液生化学検査:腫瘍マーカー CEA 153ng/ml(基準値<5.0ng/ml),サイトケラチン19フラグメント18.5ng/ml(基準値<3.5ng/ml).これらはここ1年で漸増していた.
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