Japanese
English
経験と考察
骨転移診療についてのアンケート調査
-――整形外科以外の医師に対して
A questionnaire survey on clinical practice of bone metastases in our hospital
山家 健作
1
,
遠藤 宏治
2
,
尾﨑 まり
1
,
谷島 伸二
1
,
永島 英樹
1
K. Yamaga
1
,
K. Endo
2
,
M. Osaki
1
,
S. Tanishima
1
,
H. Nagashima
1
1鳥取大学整形外科
2米子医療センター整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, Tottori University, Yonago
キーワード:
bone metastasis
,
questionnaire survey
Keyword:
bone metastasis
,
questionnaire survey
pp.22-27
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_22
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は じ め に
近年,がんに対する分子標的治療薬,新たな抗悪性腫瘍薬などの導入により,進行がん患者の生命予後が改善している1).これに伴い骨転移を有する患者も増加し,なんらかの介入を要する機会が増加していると考えられる.骨転移診療は,施設ごとに診療体系が異なっており,近年では骨転移キャンサーボード(cancer board:CB)を行い,多職種で骨転移患者の治療方針などを決定する施設も増加している.当院は「都道府県がん診療連携拠点病院」であるが,本調査を行った時点では骨転移診療に関するCBはなく,原発科主治医(担当医)が必要に応じて,整形外科や放射線治療科などに紹介していた.また,骨転移診療を担う整形外科医にとっては,整形外科以外の原発科医師(他科医師)が骨転移に関して,どれほどの知識をもち,どのような対応を行い,どのような問題を抱えているかは,診療するうえで知っておきたい事項である.
本研究では骨転移診療の実態や問題点,他科医師の骨転移診療に対する意識を明らかにするため,癌診療を行っている他科医師に骨転移診療に関するアンケート調査を行った.
© Nankodo Co., Ltd., 2018