Japanese
English
論述
青・壮年期セメントレス人工股関節の10年以上の成績
Over Ten Years Results of Cementless Total Hip Arthroplasty in Patients Less than Forty-nine Years Old
金尾 豊
1
,
室田 景久
1
,
杉山 肇
1
,
大谷 卓也
1
,
林 靖人
1
,
小野 誠
1
,
小澤 正宏
1
,
有賀 伸一
1
,
富田 泰次
1
Yutaka Kanao
1
1東京慈恵会医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, The Jikei University, School of Medicine
キーワード:
セメントレス人工股関節置換術
,
cementless total hip arthroplasty
,
長期成績
,
long-term result
,
再置換術
,
revision surgery
Keyword:
セメントレス人工股関節置換術
,
cementless total hip arthroplasty
,
長期成績
,
long-term result
,
再置換術
,
revision surgery
pp.151-155
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901044
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抄録:49歳以下のいわゆる青・壮年の症例に対して慈大式セメントレス人工股関節置換術を施行後10年以上経過した症例の臨床成績ならびにX線学的変化を調査し,その適応および問題点につき検討した.原疾患は両側変股症10例,片側変股症4例,大腿骨頭壊死症4例5関節,股関節強直1例の19例20関節で,手術時年齢は平均46歳術後経過観察期間は平均13年である.JOA hip scoreは術前平均37.1点が術後5年で79点,10年で76.8点,15年で70.1点,17年で67.5点で,術後10年以降に成績が低下し,X線学的にもコンポーネント周囲の変化が著明となり,4例に再置換術を施行した.青・壮年期では日常の活動性が高く,適応として両側変股症や大腿骨頭壊死症が多くなり,反対側の股関節痛が解消されていない場合には人工股関節への負荷が大きくなるためと考えられ,セメントレスTHAといえども安易に適応年齢をさげることなく適応を厳選すべきである.
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