Japanese
English
経験と考察
人工膝関節全置換術後の自主トレーニングが身体機能および身体満足度に与える影響
Efficacy of self-exercise after total knee arthroplasty for improvement of physical function and patient’s satisfaction
山口 哲
1
,
柳田 好範
1
,
池上 嘉浩
1
,
神保 勘太
1
,
関矢 仁
2
S. Yamaguchi
1
,
Y. Yanagita
1
,
Y. Ikegami
1
,
K. Jinbo
1
,
H. Sekiya
2
1新上三川病院リハビリテーションセンター
2新上三川病院整形外科
1Rehabilitation Center, Shin-kaminokawa Hospital, Tochigi
キーワード:
TKA
,
self-exercise
,
patient satisfaction
Keyword:
TKA
,
self-exercise
,
patient satisfaction
pp.858-860
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_858
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は じ め に
わが国では高齢化がすすみ,人工膝関節全置換術(TKA)の症例数も増加の一途である.しかし理学療法士の数やリハビリテーション実施期間には限界があり,入院中においてもリハビリテーション室のみでは,必ずしも十分量の理学療法を提供できない可能性がある.そのために患者自身が行う自主トレーニングの必要性が生ずる.運動器疾患に対する自主トレーニングの効果について,理学療法士による自主トレーニング指導が身体機能向上につながったとの報告があり,その有用性が期待されている1).
しかし,TKAにおいて自主トレーニングが有用かどうかは検討されていない.当院では2015年2月に関節疾患の治療を統一化する目的で関節センターを開設し,術後患者に対して身体機能向上を目的として通常のリハビリテーションに加えて,自主トレーニングを指導してきた.
本研究では,TKA術後患者において自主トレーニングの実施頻度の差が身体機能および満足度に影響を与えるか検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020