Japanese
English
経験と考察
人工膝関節全置換術における術前後可動域変化と患者満足度
The range of motion and patient satisfaction before and after total knee arthroplasty
越智 宣彰
1
,
川崎 展
1
,
佐羽内 研
1
,
酒井 昭典
1
N. Ochi
1
,
M. Kawasaki
1
,
K. Sabanai
1
,
A. Sakai
1
1産業医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., School of Medicine, University of Occupational and Environmental Health, Kitakyushu
キーワード:
TKA
,
patient satisfaction
,
ROM
,
Knee Society Score
Keyword:
TKA
,
patient satisfaction
,
ROM
,
Knee Society Score
pp.1139-1144
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_1139
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は じ め に
人工膝関節全置換術(TKA)は,変形性膝関節症や関節リウマチ(RA)などの疾患で破壊された膝関節において優れた除痛効果をもたらす手術である.しかし,その患者満足度は人工股関節全置換術(THA)よりも低く,TKA術後15~20%の患者が満足していないことが報告されている1~3).また,TKA術後の膝関節可動域(ROM)と術後成績との関連,および関節ROMと患者満足度については,関連の有無についての見解が得られていない4).さらに,術後ROMに影響する因子についてもさまざまな報告があり一定の見解が得られていない4~7).
本研究の目的は,TKA術前後のX線側面像から客観的および視覚的にとらえられるROMの変化を調べることにより,① TKA術後のROMに影響を及ぼす因子,ならびに ② ROMと患者満足度との関係を明らかにすることである.
© Nankodo Co., Ltd., 2019