Japanese
English
経験と考察
腱板断裂術後疼痛に対するブプレノルフィン貼付剤の効果
Efficacy of buprenorphine patch on pain after rotator cuff repair
江川 琢也
1
,
井上 和也
2
,
重松 英樹
3
,
倉田 慎平
3
,
田中 康仁
3
T. Egawa
1
,
K. Inoue
2
,
H. Shigematsu
3
,
S. Kurata
3
,
Y. Tanaka
3
1岡波総合病院整形外科
2奈良県立医科大学スポーツ医学
3奈良県立医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Okanami General Hospital, Iga
キーワード:
buprenorphine patch
,
rotator cuff repair
,
postoperative pain
Keyword:
buprenorphine patch
,
rotator cuff repair
,
postoperative pain
pp.852-854
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_852
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は じ め に
腱板断裂修復術の術後疼痛はほかの部位の術後疼痛と比べて強いといわれている1).比較的低侵襲とみなされる鏡視下腱板修復術(ARCR)ですら約30%の患者に強い痛みを経験したと報告されている2).
ブプレノルフィン貼付剤(BPパッチ)は,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは作用機序の異なる弱オピオイド鎮痛薬である.われわれは腱板断裂の手術時にBPパッチを貼付し,術後鎮痛に及ぼす効果を比較・検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020