Japanese
English
経験と考察
鏡視下腱板修復術後の複合性局所疼痛症候群発生因子
Complex regional pain syndrome after arthroscopic rotator cuff repair
江川 琢也
1
,
水掫 貴満
2
,
仲川 喜之
3
,
倉田 慎平
4
,
井上 和也
5
,
田中 康仁
4
T. Egawa
1
,
T. Mondori
2
,
Y. Nakagawa
3
,
S. Kurata
4
,
K. Inoue
5
,
Y. Tanaka
4
1岡波総合病院整形外科
2宇陀市立病院奈良肩肘センター
3宇陀市立病院
4奈良県立医科大学整形外科
5奈良県立医科大学スポーツ医学
1Dept. of Orthop. Surg., Okanami General Hospital, Iga
キーワード:
CRPS
,
arthroscopic rotator cuff repair
,
complication
Keyword:
CRPS
,
arthroscopic rotator cuff repair
,
complication
pp.1156-1158
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1156
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
鏡視下腱板修復術(ARCR)の手術成績は一般に良好であるが,術後に手指の腫脹やこわばりなどの症状が出現することがある.これは,複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)の一種と考えられており,重要な合併症の一つである.反射性交感神経性ジストロフィー(reflex sympathetic dystrophy:RSD)や肩手症候群と呼称されてきたが,1994年国際疼痛学会によってCRPSという呼称に統一された.
われわれはARCR後にCRPSを発症した患者を後ろ向きに抽出し,発症因子について検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020