Japanese
English
論説
1年間(2018年度)の奈良県における急性期脊髄損傷の発症状況調査
Survey for incidence rate of acute spinal cord injury in Nara Prefecture, Japan, 2018
池尻 正樹
1
,
重松 英樹
2
,
田中 誠人
2
,
川崎 佐智子
2
,
須賀 佑磨
2
,
山本 雄介
2
,
増田 佳亮
3
,
奥田 哲教
3
,
田中 康仁
2
M. Ikejiri
1
,
H. Shigematsu
2
,
M. Tanaka
2
,
S. Kawasaki
2
,
Y. Suga
2
,
Y. Yamamoto
2
,
K. Masuda
3
,
A. Okuda
3
,
Y. Tanaka
2
1済生会奈良病院整形外科
2奈良県立医科大学整形外科
3奈良県立医科大学救急科
1Dept. of Orthop. Surg., Saiseikai Nara Hospital, Nara
キーワード:
spinal cord injury
,
incidence rate
,
elderly
Keyword:
spinal cord injury
,
incidence rate
,
elderly
pp.1245-1248
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1245
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は じ め に
脊髄損傷の治療は再生医療の分野において発展してきているが,根本的な治療法はいまだ確立されておらず,予防や初期治療が重要である.予防のためには発生率,受傷原因など,初期治療に関しては治療内容を正確に知ることが重要である.全国調査はこれまでに2回行われているが1~3),2002年以降は高知県,愛媛県などの地域ごとでの実態調査報告が散見される4,5).
われわれは奈良県内における脊髄損傷患者の医療実態を明らかにするため調査をしたので,文献的考察を加え報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020