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は じ め に
Lateral lumbar interbody fusion(LLIF)と経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw:PPS)を組み合わせて行う前後合併手術では,椎間に大きなケージを挿入することで直接神経除圧をすることなく間接的に神経除圧を行うことができ,近年その有用性が報告されている1,2).しかし,従来は使用器具の問題や手技の習熟度から側臥位から腹臥位に体位変換を行った後にPPSを挿入するdual-position surgery(DPS)が一般的であった.そのため体位変換に特有な問題点を有していた.われわれはより最小侵襲脊椎安定術(minimally invasive spine stabilization:MISt)の発展を考えるべく,新世代のガイドワイヤーレスPPSを用いたLLIFの際のsingle-position surgery(SPS)を開始し,その有用性について報告した3~5).
また同時にコンピュータ支援手術(computer-assisted orthopaedic surgery:CAOS)を用いたSPSについても開始している.術中CTナビゲーションを用いるとSPS手技のうちextreme lateral interbody fusion(XLIF)の際にもイメージレスなLLIFを行うことが可能となる(navigation assisted XLIF:NALIF).
本稿ではCAOSのうち移動型デジタル式汎用一体型X線透視診断装置(O-arm:Medtronic Sofamor Danek社,Memphis)や脊椎手術用ナビゲーションを用いた側臥位でのSPSについて,その経験を報告する.
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