Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
膝・足関節・足疾患
Disorders of the knee, ankle and foot
生駒 和也
1
K. Ikoma
1
1京都府立医科大学整形外科
1Dept. of Orthopaedics, Kyoto Prefectural University of Medicine, Kyoto
キーワード:
posterior tibial tendon dysfunction
,
flat foot
,
calcaneal osteotomy
Keyword:
posterior tibial tendon dysfunction
,
flat foot
,
calcaneal osteotomy
pp.910-916
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_910
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症 例.57歳,女.
主 訴:右足関節内側部痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:長時間の歩行後に右足関節内果周囲に疼痛と腫脹が出現し,1ヵ月間様子をみていたが,症状が継続したため近医を受診した.X線像では明らかな異常を指摘されず,安静と外用薬の処方などの保存的治療を施行されたが,症状は徐々に増悪し跛行を生じたため,発症3ヵ月後に当院を紹介され受診した.
当院初診時所見:右足関節内果周囲に荷重時と歩行時に疼痛があったが,安静時には軽快した.右足関節内果後方から下縁にかけて腫脹と圧痛があった.立位で後方から足部をみると,右側で足趾が多く観察された(too many toes sign陽性)[図1].片脚爪先立ちが右側で不能であった(図2).足部の変形は徒手的に矯正可能であった.
画像所見:図3,4に当院初診時X線像を示す.図5,6にMRIを示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2019