Japanese
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連載 卒後研修講座
腰曲がりのサイエンス
Pathophysiology and treatment strategy for adult spinal deformity
豊根 知明
1
,
工藤 理史
1
T. Toyone
1
,
Y. Kudo
1
1昭和大学整形外科/脊椎外科センター
1Dept. of Orthop. Surg., Showa University School of Medicine, Tokyo
キーワード:
adult spinal deformity
,
kyphosis
,
vertebral fracture
Keyword:
adult spinal deformity
,
kyphosis
,
vertebral fracture
pp.459-468
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_459
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は じ め に
2018年3月に開催された第8回日本成人脊柱変形学会のテーマは「腰曲がり・首下がりの不思議を解明する」であり,病態・診断・治療に関する最先端の研究結果が報告された.年をとると腰が曲がる,この自明の理がサイエンスとして議論されるようになったのは比較的最近のことである.腰曲がりの原因となる病態は,1)一次性成人後弯・側弯(① 変性後弯症・側弯症:椎間板変性を基盤として成人期以降に生じる,② 特発性側弯症の遺残変形,③ 医原性flatback:脊椎固定術後の前弯減少),2)二次性成人後弯・側弯(骨粗鬆症性椎体骨折などに基づく)に大別され,本稿では各々の病態ならびに治療方針を詳述する.
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