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特集 脊椎外科最近の進歩―OPLLを中心として―(第26回日本脊椎外科学会より)
骨粗鬆症における脊椎圧迫骨折による後弯変形に対する脊椎後方短縮術
Spine Shortening through the Posterior Approach for the Posttraumatic Dorso-Lumbar Kyphosis in Porotic Spine
星野 雄一
1
,
税田 和夫
1
,
吉川 一郎
1
,
大上 仁志
1
,
中間 季雄
1
,
刈谷 裕成
1
Yuichi Hoshino
1
1自治医科大学整形外科
1Department of Orthopaedics, Jichi Medical School
キーワード:
osteoporosis
,
骨粗鬆症
,
kyphosis
,
後弯変形
,
spine shortening
,
脊椎短縮
Keyword:
osteoporosis
,
骨粗鬆症
,
kyphosis
,
後弯変形
,
spine shortening
,
脊椎短縮
pp.439-444
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902413
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抄録:骨粗鬆症における胸腰椎移行部の圧迫骨折に起因する脊髄麻痺3例に対し,後方進入による脊髄前方除圧および脊椎後方成分の短縮手術を行い,良好な結果を得た.脊椎後方成分を短縮することにより,椎体内の空隙が減じ,また罹患椎体の上下の椎体終板は平行になる.この機序により罹患部の上下の椎体に設置した椎弓根螺子に対する脱転のベクトルが減少し,粗鬆化した椎体でも螺子脱転のない安定した固定性が得られると考えられる.骨粗鬆症患者においては椎体後壁を後方から除圧する操作は比較的容易であり,したがって本法の技術的難易度はさほど高くはないと考える.
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