Japanese
English
経験と考察
Forgotten joint score 12を用いた人工股関節全置換術術後評価
Evaluation for patients after total hip arthroplasty using Forgotten joint score 12
小助川 維摩
1
,
名越 智
2
,
舘田 健児
1
,
清水 淳也
3
,
金泉 新
1
,
山下 敏彦
1
I. Kosukegawa
1
,
S. Nagoya
2
,
K. Tateda
1
,
J. Shimizu
3
,
A. Kanaizumi
1
,
T. Yamashita
1
1札幌医科大学整形外科
2札幌医科大学生体工学・運動器治療開発講座
3釧路赤十字病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Sapporo Medical University, Sapporo
キーワード:
THA
,
PROMs
,
FJS-12
Keyword:
THA
,
PROMs
,
FJS-12
pp.905-909
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_905
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は じ め に
従来本邦では,人工股関節全置換術(THA)の術後機能評価として日本整形外科学会膝疾患治療成績判定基準(JOAスコア)が用いられてきた.しかし,この医療者による評価方法と実際の患者による評価との間に乖離があることから1,2),近年では患者視点の評価を重視した患者立脚型アウトカム尺度を併用する傾向にある.代表的な患者立脚型アウトカム尺度(patient-reported outcome measures:PROMs)として,Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC),SF-36,日本整形外科学会股関節疾患評価質問表(JHEQ),そしてForgotten joint score 12(FJS-12)などがあげられる.FJS-12は日常生活で人工関節置換術が行われたことを意識しているかどうかを評価するために作成された評価方法である.人工関節置換術後成績が向上し,既存のPROMsではgood-excellentの微細な患者満足度の違いを評価できないとの考えから,低い天井効果をもつ評価方法として発表された3).本研究の目的は,THA術後症例のFJS-12を評価し,影響因子を検討することである.
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