Japanese
English
経験と考察
人工骨頭置換術後脱臼の治療経験
Treatment of dislocation after bipolar hemiarthroplasty
望月 義人
1
,
村澤 茂
1
,
浅井 秀明
1
,
原 慶宏
1
,
小久保 吉恭
1
,
山崎 隆志
1
Y. Mochizuki
1
,
S. Murasawa
1
,
H. Asai
1
,
N. Hara
1
,
Y. Kokubo
1
,
T. Yamazaki
1
1武蔵野赤十字病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Musashino Red Cross Hospital, Musashino
キーワード:
bipolar hemiarthroplasty
,
dislocation
,
dual mobility cup
Keyword:
bipolar hemiarthroplasty
,
dislocation
,
dual mobility cup
pp.808-812
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_808
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は じ め に
高齢化のため近年大腿骨頚部骨折の患者は増加し,人工骨頭挿入術の手術件数も増加傾向である.人工骨頭挿入術は後方アプローチで行われることが多く,合併症として術後脱臼がある.人工骨頭脱臼の頻度は2~7%と報告されている1).治療法としては,整復操作のみから外転装具や床上安静などの保存的治療,人工骨頭再置換,人工股関節への再置換などがあげられる2).これらの治療法を患者の全身状態や日常生活動作(ADL)などを考慮して選択する必要がある.われわれは,人工骨頭挿入術後3ヵ月以内に人工骨頭の脱臼をきたした6例を経験した.本稿では術後早期脱臼に対する治療法を検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018