Japanese
English
論説
高度急性期病院における整形外科診療
Orthopedics in the acute phase hospital
小久保 吉恭
1
,
山崎 隆志
1
,
原 慶宏
1
,
浅井 秀明
1
,
望月 義人
1
,
松谷 暁
1
Y. Kokubo
1
,
T. Yamazaki
1
,
N. Hara
1
,
H. Asai
1
,
Y. Mochizuki
1
,
S. Matsutani
1
1武蔵野赤十字病院整形外科
1Dept. of Orthopedics, Musashino Red Cross Hospital, Musashino
キーワード:
orthopedics
,
acute phase hospital
,
hospitalization
,
business improvement
,
quality indicator
Keyword:
orthopedics
,
acute phase hospital
,
hospitalization
,
business improvement
,
quality indicator
pp.1233-1240
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_1233
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は じ め に
当院は病院の総合力を基盤とした医療水準の向上を基本方針に掲げている.医療の質は,① 構造(structure:施設,医療機器,医療スタッフの種類や数),② 過程(process:実際に行われた診療内容),③結果(outcome:診療の結果)といった側面で評価され,近年では各医療機関においてquality indicator(QI)として施設ごとの実績が公開されている.これらの数値は,受診する患者(疾患の種類,重症度,救急搬送の割合,患者の年齢・性別・教育レベル)や診療報酬制度[算定用件,包括点数評価(DPC)],他施設との関係(病院の所在地,連携の形態)などの影響を受けるものであるが,自施設で同じ方法で結果を測定し比較するのであれば,これらの影響の多くは差し引かれ,診療の質の変化を抽出できる可能性がある1).
本研究では,過去と現在における当科の診療実績を比較することにより,当院が目指す高度急性期病院2)における整形外科診療の方向性を検討する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019