特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第8章 神経
[遺伝性ATTRアミロイドーシス]遺伝性ATTRアミロイドーシスの今
大橋 信彦
1
,
関島 良樹
1
1信州大学医学部 脳神経内科/リウマチ・膠原病内科
pp.830-833
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_830
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遺伝性ATTRアミロイドーシスの今昔
遺伝性ATTR(ATTRv)アミロイドーシス(旧名:トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー)は,かつては集積地(長野県,熊本県)のみに存在するまれな遺伝性疾患と考えられていました.しかし,近年の疾患啓発により日本各地で孤発例が診断され,本症は比較的頻度の高い,日常診療で遭遇しうる疾患であることが明らかになっています.本症に対しては,以前は肝移植が唯一の疾患修飾療法でしたが,近年はトランスサイレチン(TTR)四量体安定化薬および低分子干渉リボ核酸(siRNA)薬がスタンダードな治療となっています.

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