特集 心血管病の治療薬・予防薬の進歩:最新薬物治療のエッセンス
注目薬の使いかた タファミジスが有効なATTRアミロイドーシス治療
石塚 光夫
1
,
猪又 孝元
1新潟大学 大学院医歯学総合研究科循環器内科学
キーワード:
一回拍出量
,
心エコー図
,
生存率
,
治療成績
,
Tafamidis
,
病態生理
,
トランスサイレチン関連遺伝性アミロイドーシス
Keyword:
Echocardiography
,
Stroke Volume
,
Treatment Outcome
,
Survival Rate
,
Tafamidis
,
Amyloidosis, Hereditary, Transthyretin-Related
pp.1351-1354
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023002397
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<Headline>1 心アミロイドーシスは生命予後不良の疾患である.最新新薬の開発により,予後改善の効果が期待されている.2 心アミロイドーシスは,心不全を契機に診断されることが多い.手根管症候群はATTRwtアミロイドーシス患者では心不全に先行して出現していることが多く,診断に役立つ.3 タファミジスは心アミロイドーシスではNYHA心機能分類I~III度の症例で適応があり,心不全発症後に導入されることが多い.予後改善効果が示されているが,患者の多くは超高齢者であり,包括的に個々の患者をみた際の予後も考慮すべきである.4 タファミジスを早期に導入するには,心アミロイドーシスの早期診断が望まれる.心エコーのapical sparingや相対的左室駆出率(LVEF)高値は,早期発見に有用な指標である.
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