特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第7章 肝胆膵
[急性膵炎]早期に食事・経腸栄養を開始します
岩崎 栄典
1
1東海大学医学部 消化器内科
pp.797-800
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_797
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急性膵炎の今昔
研修医であった約25年前は,急性膵炎重症度判定基準も未整備で,「急性膵炎診療ガイドライン」初版1)が刊行される前の時代でした.急性膵炎は死亡率が高く,とにかく絶飲食と長期の絶食管理,中心静脈栄養で対応するのが一般的であり,集中治療室(ICU)や集中治療の教科書を参照しながら治療していた記憶があります.成因検索を試みても,当時はMRI・MRCPの画質が不十分であったため,膵管癒合不全などを明確に診断することは難しく,多くの症例を「特発性膵炎」とせざるをえませんでした.その後,多くの臨床的スタンダードが変化し,現在では最新の「急性膵炎診療ガイドライン」2)で提示された治療バンドルに沿って診療を行うことで,救命しうる症例は明らかに増加しています.

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