特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第2章 消化器
急性膵炎
岩崎 栄典
1
1慶應義塾大学医学部消化器内科
pp.590-592
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_590
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診断基準
膵炎の診断基準は2008年に厚生労働省研究班により定められ,特徴的な上腹部の急性腹痛発作と圧痛,膵酵素の上昇ならびに膵臓の画像所見を総合的に判断して行い,これら3項目のうち2項目以上を満たせば診断するとしている1)(表1).2012年の改訂アトランタ分類2)でも同様の評価方法を選択しており,世界的に同様の診断方法が採択されている(表2).
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