特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
C.消化器科へコンサルト
4.急性膵炎
岩崎 栄典
1
1慶應義塾大学医学部消化器内科
pp.534-536
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_534
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本症例では,紹介元の医院へ急な腹痛で受診した患者さんの初期対応をするも改善に乏しく,救急要請,転送となった症例である.転送時にすでにクイックSOFA(意識障害,収縮血圧100以下,呼吸回数22回以上)3点で敗血症の診断であり,紹介搬送後に血液培養採取,各種採血を提出後に造影CTを施行し,胆石性膵炎の診断となった.胆管炎を合併した膵炎にてガイドラインに遵守して大量補液,抗菌薬の開始とともに24時間以内のERCP処置を施行して胆道ドレナージの留置を行った.集中治療室で2日間経過をみたが尿量も順調に保たれ,通常病床へ移動し,8日後に退院となった.
© Nankodo Co., Ltd., 2018