特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第1章 呼吸器
[喘息]難治性喘息における臨床的寛解の今昔と未来
原 悠
1
1横浜市立大学大学院医学研究科 呼吸器病学
pp.544-548
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_544
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難治性喘息における治療目標の今昔
難治性喘息の治療において生物学的製剤は中心的役割を担っており,血中好酸球数,呼気一酸化窒素濃度(FeNO),総IgE値,併存症,社会的背景などに応じて,抗IgE抗体,抗IL-5/IL-5Rα鎖抗体,抗IL-4Rα鎖抗体,抗TSLP抗体を選択します(図1)1,2).これら生物学的製剤の普及により従来のコントロールレベル(表1)に基づく管理から,とくに難治性喘息においては① 経口ステロイドの使用なし,② 症状がコントロールされている,③ 増悪がない,④ 呼吸機能の最適化の4項目が1年以上維持される「臨床的寛解」を目指す治療へと変化しています(表2).生物学的製剤による臨床的寛解の達成が,近年の難治性喘息診療の新たな中心的目標となりつつあります.

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