特集 クリニック・在宅で診る血液疾患―できること,できないことを見直そう
[Chapter 3] クリニック・在宅診療でできる血液疾患の慢性期治療
専門施設からのメッセージ
免疫性血小板減少症
加藤 恒
1
1大阪大学医学部附属病院 輸血・細胞療法部
キーワード:
免疫性血小板減少症(ITP)
,
出血症状
,
血小板減少
Keyword:
免疫性血小板減少症(ITP)
,
出血症状
,
血小板減少
pp.884-887
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_884
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★★免疫性血小板減少症(ITP)は一部の症例を除いて完治が困難であり,治療は「成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド2019改訂版」を参考に実施される.
★難治性症例の血小板数コントロールは,各症例の状況に合わせ,新規治療薬を含めた治療選択が必要となる.
★★★長期の治療,経過観察を要することが多く,血小板数と出血症状だけでなく,治療に伴う副作用の観察も重要となる.とくにファーストライン治療で使用する副腎皮質ステロイド長期継続時の副作用マネジメントが重要となる.
★★★血小板数が安定している場合,専門施設と共同で行う治療継続が,良好な疾患コントロールと患者の利便性向上につながる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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