特集 エキスパートはこう読む! 検査値の臨床的解釈―日常臨床での疑問にお答えします
[Chapter 3] 血液
[血小板関連IgG(PAIgG)に関する疑問]血小板減少を認めたため,PAIgGを検査したところ,80ng/107cellsと高値でした.免疫性血小板減少症(ITP)と診断してもよいでしょうか?
安本 篤史
1
1北海道大学病院 検査・輸血部
キーワード:
血小板関連IgG(PAIgG)
,
免疫性血小板減少症(ITP)
,
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
Keyword:
血小板関連IgG(PAIgG)
,
免疫性血小板減少症(ITP)
,
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
pp.1202-1203
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_1202
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お答えします
ITPの診断は除外診断です.PAIgGはITPを疑った際に検査しますが,感度は比較的高いものの特異度は低く,高値であったとしてもITPとは診断できません.
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