特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第7章 神経
[神経難病治療薬,造血薬(NMOSD再発予防薬,抗補体(C5)モノクローナル抗体)]イネビリズマブ(ユプリズナ®),サトラリズマブ(エンスプリング®),ラブリズマブ(ユルトミリス®),エクリズマブ(ソリリス®)
下濱 祥
1
,
中原 仁
1
1慶應義塾大学 神経内科
pp.616-620
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_616
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▪視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の病態解明が進み再発抑制に複数の生物学的製剤が使用可能となった.各生物学的製剤が承認されているのはアクアポリン(AQP)4抗体陽性例に限られており,臨床経過から偽陰性を疑う際には抗体の再検査をすることも必要である.
▪生物学的製剤は,既存の経口副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン(PSL))や免疫抑制薬と比較して病態生理に則った特異的な効果を有し,高い再発抑制効果が期待できる.
▪生物学的製剤を使用する際には感染症リスクを含む安全性に十分な留意が必要である.

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