特集 知っておくべき!モノクロな薬たち(注:モノクローナル抗体の話ですよ〜)
【第1部 あなたもよく使うモノクロな薬たち(非腫瘍性疾患)】
❸多発性硬化症および視神経脊髄炎スペクトラム障害に使用するモノクローナル抗体—ナタリズマブ、サトラリズマブ、イネビリズマブ
新野 正明
1
,
宮﨑 雄生
2
1国立病院機構 北海道医療センター 臨床研究部
2国立病院機構 北海道医療センター 脳神経内科
キーワード:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎スペクトラム障害
,
モノクローナル抗体
,
疾患修飾薬
,
再発抑制
Keyword:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎スペクトラム障害
,
モノクローナル抗体
,
疾患修飾薬
,
再発抑制
pp.660-663
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204318
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
CASE
ナタリズマブにより疾患活動性を抑制できた多発性硬化症の1例
患者:20代、女性。10代後半で発症、20代はじめに多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)と診断。診断時MRI検査で多数の病変をすでに認め、経過も再発回数が多いと思われたため、診断後すぐにインターフェロン製剤を開始した。しかし、再発やMRI検査での活動性病変を抑制できなかったため、患者と相談の結果、ナタリズマブに変更。MSの疾患活動性(再発およびMRI検出病変の増悪)は完全に抑制でき、安定した状態を保つことができた。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.