特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第1章 呼吸器
[抗悪性腫瘍薬(分子標的治療薬(EGFRチロシンキナーゼ阻害薬))]オシメルチニブ(タグリッソ®),アミバンタマブ(ライブリバント®)
柳村 尚寛
1
,
渡部 聡
1
1新潟大学 呼吸器・感染症内科
pp.399-402
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_399
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▪オシメルチニブは第三世代上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)で,EGFR変異肺がんにおける中心的薬剤である.
▪アミバンタマブは,EGFRと肝細胞増殖因子受容体(MET)を標的とする二重特異性抗体薬である.
▪オシメルチニブとアミバンタマブには,それぞれ,間質性肺疾患(ILD)・QT延長・血球減少,インフュージョンリアクション・静脈血栓症・体液貯留などの特徴的な副作用がある.
▪オシメルチニブは,シトクロムP450(CYP)3A4関連薬剤との併用に注意を要する.
▪オシメルチニブの耐性克服を目指した新規治療の開発が進行している.

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