特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第1章 呼吸器
[アレルギー疾患治療薬(生物学的製剤)]オマリズマブ(ゾレア®),メポリズマブ(ヌーカラ®),ベンラリズマブ(ファセンラ®),デュピルマブ(デュピクセント®),テゼペルマブ(テゼスパイア®)
-喘息とほかのアレルギー疾患に対する適応
鈴木 康仁
1
,
斎藤 純平
1,2
1福島県立医科大学医学部 呼吸器内科学講座
2福島県立医科大学医学部附属病院 臨床研究管理部
pp.388-393
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_388
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▪現在,喘息に対してはオマリズマブ,メポリズマブ,ベンラリズマブ,デュピルマブ,テゼペルマブの五つの生物学的製剤が使用可能である.
▪生物学的製剤によって,増悪減少や経口ステロイド減量,自覚症状・呼吸機能改善の効果が期待できる.
▪喘息の気道病態をバイオマーカーで評価し,社会的背景や併存疾患も考慮したうえで,適切な生物学的製剤を選択することが重要である.
▪近年,生物学的製剤による治療効果を判断するうえで,単一のコントロール指標ではなく,複数の指標の改善と維持を評価する臨床的寛解という概念が提唱された.

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