増加するアレルギー疾患 内科医にとっての最良のアプローチとは
アレルギー疾患に対する生物学的製剤の意義と将来
知花 和行
1
,
福田 健
1獨協医科大学 呼吸器・アレルギー内科
キーワード:
IgE
,
Interleukin-2
,
Interleukin-4
,
Interleukin-5
,
Interleukin-9
,
Interleukin-10
,
最大呼気速度
,
生物学的製剤
,
喘息
,
Interleukin-12
,
Interleukin-13
,
治療成績
,
Omalizumab
,
腫瘍壊死因子アルファ
Keyword:
Omalizumab
,
Asthma
,
Biological Products
,
Immunoglobulin E
,
Interleukin-2
,
Peak Expiratory Flow Rate
,
Tumor Necrosis Factor-alpha
,
Interleukin-4
,
Interleukin-5
,
Interleukin-9
,
Treatment Outcome
,
Interleukin-10
,
Interleukin-12
,
Interleukin-13
pp.658-663
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010137789
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ヒト化抗IgE抗体、omalizumabはヒトIgE抗体(IgE)のCε3に特異性をもつマウスモノクローナル抗体の抗原特異的な結合部位のみを残し、残りはヒトIgG1κに置換したものである。気管支喘息に対するomalizumab投与は発作回数、β2刺激薬の頓用回数、吸入ステロイド用量を減少させ、有効であった。omalizumabはハイリスクグループの重症喘息群で有用であることが示唆されている。omalizumabは本邦でも2009年3月から発売され臨床的に使用可能となった。国内において主な副作用は局所的なものが多く、アナフィラキシーは報告されていない。喘息に対する抗サイトカイン療法ではIL-5、IL-2に対するものが有望視されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2010