特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 3] 皮膚潰瘍を極める
全身性強皮症に伴うmacroangiopathyを正しく理解する
長谷川 稔
1
1福井大学医学部感覚運動医学講座 皮膚科学
キーワード:
全身性強皮症(SSc)
,
血管病変
,
潰瘍
,
壊疽
Keyword:
全身性強皮症(SSc)
,
血管病変
,
潰瘍
,
壊疽
pp.85-89
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_85
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
★★全身性強皮症の血管病変の主体は微小血管であるが,時にはより大きな血管に病変が及ぶことがある(macroangiopathy).
★★四肢のmacroangiopathyによる病変は壊疽を引き起こすことが多く,とくに下肢の病変が多い.
★Macroangiopathyはいったん進行すると治療に抵抗性を示すため,早期診断を行い,血管拡張薬などの投与を検討する.
★★血行再建,デブリドマン,切断などの侵襲を伴う治療は安易に行わずに慎重に検討する.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
© Nankodo Co., Ltd., 2025