特集 ここまでできる! プライマリケア―領域別で考えるプライマリケア医と専門医の役割
第6章:消化管
[慢性腹痛,下痢,発熱,体重減少,肛門病変]Crohn病
坂谷 慧
1
,
藤谷 幹浩
1
1旭川医科大学内科学講座 消化器内科学分野
pp.836-839
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_836
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
プライマリケアでここまでできる!
・問診と理学的検査所見や血液検査所見から,Crohn病(CD)を疑う.
・上部消化管内視鏡検査,大腸内視鏡検査を施行し,CDに特徴的な所見を認める場合は生検を行い,非乾酪性類上皮細胞肉芽腫の有無を調べる.
ここからは専門医に任せよう!
・診断には全消化管精査を行うことが望ましく,CDを疑う場合は,専門医のいる小腸検査が可能な施設に紹介する.
・腸管狭窄,瘻孔,腹腔内膿瘍などの腸管合併症を生じていると考えられる場合は,速やかに専門医に紹介する.
・生物学的製剤や低分子化合物などを含む治療導入は,専門医と連携して行うことを推奨する.

© Nankodo Co., Ltd., 2025