Japanese
English
特集 目で見てわかる肛門疾患治療
Crohn病の肛門病変―Crohn病に合併した肛門部病変に対する治療
Treatment for perianal Crohn's disease
二見 喜太郎
1
,
東 大二郎
1
,
永川 祐二
1
,
石橋 由紀子
1
,
三上 公治
1
,
平野 公一
1
,
薦野 晃
1
,
佐々木 貴英
1
,
武富 啓能
1
,
山下 りさこ
1
,
前川 隆文
1
Kitaro FUTAMI
1
1福岡大学筑紫病院外科
pp.1486-1492
発行日 2011年11月20日
Published Date 2011/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103832
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【ポイント】
◆Crohn病において肛門部は回盲部と並んで罹患頻度の高い部位であり,肛門部病変を知ることは早期診断を導く手がかりとしても重要である.
◆最も頻度の高い痔瘻・膿瘍は若年性,多発性とともに裂肛・肛門潰瘍,皮垂などが混在することが特徴的であり,長期経過例では癌合併のリスクとなる.
◆痔瘻・膿瘍に対する外科治療は高頻度に生じる再発とともに,肛門機能の保持にも配慮してseton法ドレナージが適する.繰り返す複雑多発痔瘻や線維性の直腸肛門狭窄など重症肛門部病変は人工肛門の適応となる.
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