特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 2] 臓器別ピットフォール
皮膚硬化
-それって本当に強皮症?
松下 貴史
1
1金沢大学大学院医学系研究科 皮膚科学
キーワード:
皮膚硬化
,
全身性強皮症(SSc)
,
汎発型限局性強皮症
,
好酸球性筋膜炎
Keyword:
皮膚硬化
,
全身性強皮症(SSc)
,
汎発型限局性強皮症
,
好酸球性筋膜炎
pp.33-38
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_33
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★★★皮膚硬化は,全身性強皮症(SSc)の疾患概念の中核をなす主要症状である.
★★皮膚硬化が肘・膝関節より近位に及ぶ場合をびまん皮膚硬化型SSc(dcSSc),肘関節より遠位に留まる場合を限局皮膚硬化型SSc(lcSSc)と,2型に病型分類される.
★皮膚硬化を半定量的に評価する方法としてmodified Rodnan total skin thickness score(mRSS)を使用する.
★★★SScの診断において皮膚硬化のみを評価すると誤診する可能性がある.
★★★SScの皮膚硬化は必ず手指から発症して中枢に進展すること,またRaynaud現象や爪郭部毛細血管異常を認めることが他疾患との鑑別のポイントとなる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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