特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 3] 皮膚潰瘍を極める
全身性強皮症に伴う石灰化の治療
中塚 瑞記
1
,
神人 正寿
1
1和歌山県立医科大学 皮膚科
キーワード:
石灰化
,
石灰沈着
,
カルシウム
Keyword:
石灰化
,
石灰沈着
,
カルシウム
pp.105-107
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_105
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★★★全身性強皮症患者の約20%に石灰化病変が出現するとされる.
★★★小さく無症状の病変は経過観察でよいが,圧痛・疼痛を伴う場合や,感染を繰り返すような場合には治療介入が必要となる.
★★薬物療法としては低用量のwarfarin,diltiazem,minocycline,probenecid,ビスホスホネート製剤,そしてcolchicineなどの有効性が報告されている.
★★ビスホスフォネート製剤,thiosulfate局所注射,副腎皮質ステロイド局注や内服,そしてrituximabの使用例も存在する.
★★外科手術や炭酸ガスレーザーも選択肢となる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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