Japanese
English
症例報告
著明な石灰化を呈した深在性エリテマトーデスの1例
A case of lupus erythematosus profundus with remarkable calcification
松江 啓子
1,2
,
加藤 直子
1
Keiko MATSUE
1,2
,
Naoko KATO
1
1国立札幌病院皮膚科
2北海道大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
キーワード:
深在性エリテマトーデス
,
石灰沈着
Keyword:
深在性エリテマトーデス
,
石灰沈着
pp.1042-1044
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902367
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著明な石灰化を呈した深在性エリテマトーデス(以下LEP)の47歳の女性例を報告した.30年前から左上腕に紅色皮疹が出現し,しだいに皮下結節を触れるようになった.組織学的には典型的な円板状狼瘡の所見に加え,皮下組織では稠密な細胞浸潤,ムチンの沈着,脂肪壊死が線維性組織に置き換わっている部位が認められ,また広範な石灰化が多発性に見られた.検査所見では抗核抗体,1本鎖DNA抗体陽性を認めた.LEPの石灰化は報告例が少なく,特に自験例のように広範囲に至る例は稀である.
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