特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 3] 皮膚潰瘍を極める
難治性皮膚潰瘍に対する低出力体外衝撃波療法
石井 智徳
1
1東北医科薬科大学 血液リウマチ科
キーワード:
全身性強皮症(SSc)
,
指尖潰瘍
,
皮膚潰瘍
,
低出力衝撃波療法
Keyword:
全身性強皮症(SSc)
,
指尖潰瘍
,
皮膚潰瘍
,
低出力衝撃波療法
pp.109-113
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_109
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★★全身性強皮症(SSc)は,血管障害に起因する指尖潰瘍が頻発するが,従来の治療法である血管拡張薬や抗凝固薬,交感神経切除術などでは,潰瘍の改善が困難で新規治療法が求められてきた.
★低出力衝撃波療法(ESWT)はメカノセラピーの一つで,組織の再生や血管新生を促進する効果があり各種皮膚潰瘍への応用が始まっている.
★一昨年,ESWTのSScに合併する皮膚潰瘍への有効性が医師主導治験から示され,医療機器として承認された.
★ESWTは大きな副作用がなく,他の治療法との併用が容易であり,従来治療に加えることでさらなる効果が期待される新規治療法として今後の臨床応用が期待される.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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