特集 その知見は臨床を変える?—エキスパートが解説! 内科における最新論文
呼吸器
気管支喘息治療の最新トピック
丸毛 聡
1
1公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院呼吸器センター
キーワード:
重症喘息
,
生物学的製剤
,
抗胸腺間質性リンパ新生因子
,
TSLP
,
テゼペルマブ
,
臨床的寛解
Keyword:
重症喘息
,
生物学的製剤
,
抗胸腺間質性リンパ新生因子
,
TSLP
,
テゼペルマブ
,
臨床的寛解
pp.18-23
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229360
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Point
◎重症喘息のコントロールは2型炎症を制御する生物学的製剤の登場で大幅に改善したが,非2型炎症を呈する重症喘息への治療戦略はなく,アンメットニーズである.
◎抗TSLP抗体であるテゼペルマブは,幅広い抗炎症効果と気道過敏性改善効果を有し,2型炎症を呈する重症喘息に高い有効性を示すだけでなく,非2型炎症を呈するタイプにも有効である.
◎テゼペルマブを含めた生物学的製剤により重症喘息の治療はさらに高いレベルを求めることができ,今後は臨床的寛解・完全寛解が課題となる.
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