特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
骨髄腫に対する治療薬・治療法の特徴
免疫調節薬
木下 量介
1,2
,
田村 秀人
1,2
1日本医科大学 血液内科
2獨協医科大学埼玉医療センター 糖尿病内分泌・血液内科
キーワード:
多発性骨髄腫(MM)
,
免疫調節薬(IMiDs)
Keyword:
多発性骨髄腫(MM)
,
免疫調節薬(IMiDs)
pp.743-747
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_743
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Summary
▪免疫調節薬(IMiDs)にはthalidomide(THAL),lenalidomide(LEN),pomalidomide(POM)の3種の内服薬があり,単剤,dexamethasone(DEX)との二剤併用,さらにはプロテアソーム阻害薬(PI)や抗体薬との三剤併用で使用される骨髄腫治療における重要な薬剤である.
▪THALは,腎機能による用量調節が不要で,骨髄抑制も軽度であることから,フレイル患者で使用されることがある.
▪LENは,初回導入療法,再発時の救援療法,移植後の維持療法において中心的な役割を担っている.
▪POMは,LEN耐性多発性骨髄腫(MM)に対しても有効であり,再発時の救援療法として使用される.
© Nankodo Co., Ltd., 2022