特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
骨髄腫に対する治療薬・治療法の特徴
プロテアソーム阻害薬
伊藤 量基
1
1関西医科大学 内科学第一講座
キーワード:
bortezomib
,
carfilzomib
,
ixazomib
,
lenalidomide-refractory
Keyword:
bortezomib
,
carfilzomib
,
ixazomib
,
lenalidomide-refractory
pp.737-742
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_737
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Summary
▪プロテアソーム阻害薬(PI)は,骨髄腫においては,速やかに深い奏効が得られ,また染色体ハイリスク例などにも比較的有効性が高いという特性がある.腎障害,骨病変に対しても有効性が期待できる.
▪本邦では,それぞれ特徴の異なるbortezomib,carfilzomib,ixazomibが使用できる.
▪免疫調節薬(IMiDs)や抗CD38抗体との組み合わせにより,初回治療,再発難治例での使用など,PIには多彩な使用様式がある.
▪lenalidomide-refractoryにおける有効性のみならず,IMiDs-freeと抗CD38抗体-freeを戦略的につくるためにもPIは有効な選択肢となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022