特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
骨髄腫に関連する検査
M蛋白・残存病変の評価方法
髙松 博幸
1
1金沢大学附属病院 血液内科/融合研究域融合科学系
キーワード:
骨髄腫
,
微小残存病変(MRD)
,
次世代シークエンサー(NGS)
,
マルチパラメーターフローサイトメトリー(MFC)
,
mass spectrometry
Keyword:
骨髄腫
,
微小残存病変(MRD)
,
次世代シークエンサー(NGS)
,
マルチパラメーターフローサイトメトリー(MFC)
,
mass spectrometry
pp.715-720
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_715
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Summary
▪骨髄腫ではほとんどの症例でM蛋白の産生が認められるため,臨床経過でのM蛋白のレベルによって治療奏効を判定する.
▪その判定に必要な蛋白電気泳動法,免疫固定法,血清遊離軽鎖(sFLC)の測定法についてピットフォールを含めて解説した.
▪骨髄腫領域での活発な新規薬剤の開発・臨床実装によって深い奏効が達成できるようになり,無増悪生存期間(PFS)や全生存期間(OS)の延長が著明になっている1).
▪そのため,これまでの完全奏効(CR)症例をさらに層別化できる微小残存病変(MRD)の検査が予後予測のサロゲートマーカーとして活用されている2).
© Nankodo Co., Ltd., 2022