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特集 リキッドバイオプシーを用いたがん診療の未来図――早期発見から個別化治療まで
肺がんにおけるリキッドバイオプシーの現在と未来
Current and future perspectives of liquid biopsy in lung cancer
関川 元基
1,2
,
釼持 広知
1
Motoki SEKIKAWA
1,2
,
Hirotsugu KENMOTSU
1
1静岡県立静岡がんセンター呼吸器内科
2札幌医科大学医学部呼吸器・アレルギー内科学講座
キーワード:
リキッドバイオプシー
,
次世代シークエンサー(NGS)
,
コンパニオン診断
,
包括的ゲノムプロファイリング(CGP)
Keyword:
リキッドバイオプシー
,
次世代シークエンサー(NGS)
,
コンパニオン診断
,
包括的ゲノムプロファイリング(CGP)
pp.111-114
発行日 2024年1月13日
Published Date 2024/1/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28802111
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現在のがん診療においては,個々のがんの遺伝子異常などのプロファイルに基づいて薬剤を投与する個別化医療が行われている.非小細胞肺がんでは,他の固形腫瘍に先んじてドライバー遺伝子に対する標的治療が発展してきた.また遺伝子検査の手法については,これまでさまざまなアプローチが試みられてきた.次世代シークエンサー(NGS)などに用いる検体は,組織検体と液性検体に分けられる.血液検体を用いて遺伝子異常を検出するリキッドバイオプシーは,末梢血中に存在する腫瘍由来DNA(ctDNA)を解析する.コンパニオン診断や包括的ゲノムプロファイリング(CGP)検査はすでに日常の診療で実施されており,微小残存病変(MRD)の検出を目的とした技術開発なども進んでいる.今後,実地臨床への応用により肺がんの診断や治療の最適化が期待される.
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