特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
特集のねらい
神田 善伸
1
1自治医科大学附属病院/附属さいたま医療センター 血液科
キーワード:
骨髄腫
,
アミロイドーシス
Keyword:
骨髄腫
,
アミロイドーシス
pp.688-689
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_688
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本特集は形質細胞の腫瘍である骨髄腫をテーマとして取り上げた.2018年の国立がん研究センターがん情報サービス(図1)1)によると,人口10万人当たりの1年間の骨髄腫の罹患数は男性6.7人,女性5.6人であり,決して罹患率の高い悪性腫瘍ではないが,初診に訪れる診療科は一般内科,整形外科,腎臓内科など多彩であり,一般内科医が診断に携わる機会の多い造血器腫瘍の一つである.また,骨髄腫の類縁疾患であるALアミロイドーシス,POEMS症候群,Castleman症候群,TAFRO症候群も,一般内科で診断に苦労することが多いが,雑誌などで紹介されることが少ないため,本特集では広く「骨髄腫と類縁疾患」としてこれらの疾患も対象とした.
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