特集 高血圧診療Update―「高血圧治療ガイドライン2019」で何が変わるのか?
特集のねらい
-なぜ今,Updateなのか
坂倉 建一
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科
キーワード:
高血圧
,
ガイドライン
,
生活習慣
Keyword:
高血圧
,
ガイドライン
,
生活習慣
pp.180-181
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_180
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高血圧は疾患としては日常的にありふれており,3年ごとに行われる厚生労働省の患者調査の概況(平成29年版)によると993万7,000人が継続的に医療を受けているとされている1).同調査では,糖尿病が328万9,000人,脂質異常症が220万5,000人,悪性新生物が178万2,000人と報告されており,高血圧が圧倒的に最多の患者数を示している1).今回,日本高血圧学会からの高血圧治療ガイドラインが5年ぶりにアップデートされ,「高血圧治療ガイドライン2019」として出版された2).高血圧専門医だけでなく,一般医家,とりわけ内科開業医の先生方にとっても高血圧診療は広く行われており,ガイドラインが与える臨床的および医療経済的なインパクトが大きいと考えられるため,本特集を企画した.
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