特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
Overview
多発性骨髄腫の発症・進展機序
中村 信元
1
,
三木 浩和
2
,
安倍 正博
3
1徳島大学大学院 医歯薬学研究部実践地域診療・医科学分野
2徳島大学病院 輸血・細胞治療部
3徳島大学大学院 医歯薬学研究部 血液・内分泌代謝内科学分野
キーワード:
paratarg-7
,
被曝
,
Vk*MYCマウス
,
腸内細菌
Keyword:
paratarg-7
,
被曝
,
Vk*MYCマウス
,
腸内細菌
pp.691-694
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_691
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Summary
▪多発性骨髄腫(MM)はゲノム不安定性や遺伝子プロモーターのメチル化などのepigeneticな制御の異常に加え多段階の分子遺伝学的異常により,意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)を経て発症・進展する.
▪MMの発症原因は不明であるが,疫学調査により性差,地域差,人種差,遺伝学的要因,被曝歴,年齢との関連が示唆されている.
▪全ゲノム解析やマウスモデル,腸内細菌叢の解析などからMMのさまざまな発症機序が推測されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2022