特集 リンパ腫診療―診断の入り口から治療まで
特集のねらい
神田 善伸
1
1自治医科大学附属病院・附属さいたま医療センター血液科
キーワード:
リンパ腫
,
WHO分類
Keyword:
リンパ腫
,
WHO分類
pp.178-179
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_178
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本誌においてリンパ腫を特集のテーマとするのは2016年6月号以来,5年ぶりである.胃がん,大腸がん,肺がんなどと比較すると造血器腫瘍の頻度は低いが,リンパ腫は造血器腫瘍のなかでは最も多い悪性腫瘍である.2017年の国立がん研究センターがん情報サービスによると,人口10万人当たりの1年間の罹患数は男性で30.0人,女性で24.7人であり,それぞれ13.0人,8.9人の白血病や,それぞれ6.8人,5.7人の多発性骨髄腫よりも罹患率が高い(図1).また,診断のきっかけとなる初発症状の部位も多彩であり,さまざまな診療科を訪れるため,一般内科医にとってもそれなりに接する機会がある造血器腫瘍といえる.
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