特集 エキスパートがお答えします! 日常臨床のあるあるの疑問
第6章:内分泌
副腎偶発腫瘍があったら内分泌の検査はどの程度するべきでしょうか? 画像フォローアップは必要でしょうか?
堀越 博文
1
,
槙田 紀子
1
1東京大学医学部附属病院 腎臓・内分泌内科
pp.545-549
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_545
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お答えします ホルモンの自律性分泌の有無を評価するために,1mg dexamethasone抑制試験,レニン・アルドステロンの評価,血中/尿中メタネフリン分画の測定を行います.並行して,画像所見を手がかりに,副腎偶発腫瘍(AI)が悪性である可能性を評価します.良性腫瘍が強く想定され,かつホルモンの自律性分泌が示唆されない場合,欧州のガイドラインでは追加の画像フォローなどは不要と提案されています.評価に迷う場合は症例に応じて,フォローをするべきと考えます.
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