特集 内分泌疾患に強くなる
内分泌疾患の発見のきっかけとなる異常所見
副腎偶発腫瘍
一城 貴政
1
1済生会横浜市東部病院糖尿病・内分泌内科
pp.1754-1759
発行日 2013年10月10日
Published Date 2013/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107027
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ポイント
◎副腎偶発腫瘍は悪性の可能性,ホルモン過剰産生性の有無で手術の適応を決定する.
◎副腎癌は生検でも術前診断が困難であり,疑った場合は積極的に外科的治療を検討する.
◎最も頻度が高いのはホルモン非産生腺腫で,副腎偶発腫瘍全体の過半数を占める.
◎内分泌学的スクリーニング検査としては,血清・尿中Kとともに,ACTH,コルチゾール,PRA,アルドステロン,蓄尿中メタネフリン2分画,血清DHEA-Sを測定する.
◎いったんホルモン非産生腺腫と診断しても,その後ホルモン産生性が顕在化したり,副腎癌で腫瘍の急速な増大をきたすことがあるため,一定の経過観察が必要である.
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