特集 代謝内分泌
【コラム】副腎腫瘍・副腎偶発腫瘍—スクリーニングから手術適応の判断まで
吉田 雄一
1
,
柴田 洋孝
1
Yuichi YOSHIDA
1
,
Hirotaka SHIBATA
1
1大分大学医学部 内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座
pp.98-103
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900135
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画像検査で偶然発見される副腎偶発腫瘍の頻度は高く,副腎疾患の外来受診で最も多い。手術適応になるのは,ホルモン過剰産生がある場合か悪性腫瘍が疑われる場合のいずれかである。内分泌学的なスクリーニング検査でコルチゾール産生腫瘍,褐色細胞腫,原発性アルドステロン症などの自律的な過剰産生を認めれば手術適応となる。悪性腫瘍は,脂肪含量が少ない場合,腫瘍径が4cm以上または増大傾向がある場合に疑い,早期に手術を検討する。
本稿では副腎偶発腫瘍の鑑別診断や診断方法,その対応について述べる。
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