特集 日常診療で診るCKD―乗り遅れないための最新情報
CKDの予防医療
腎臓リハビリテーション
片岡 浩史
1
,
小林 静佳
1
,
星野 純一
1
1東京女子医科大学内科学腎臓内科学分野
キーワード:
腎臓リハビリテーション
,
サルコペニア
,
フレイル
,
有酸素運動
,
レジスタンストレーニング
Keyword:
腎臓リハビリテーション
,
サルコペニア
,
フレイル
,
有酸素運動
,
レジスタンストレーニング
pp.621-625
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000793
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Headline
・近年,慢性腎臓病(CKD)とサルコペニア・フレイルの密接な関係性が明らかになるにつれて,CKD患者の予後の向上のために「腎臓リハビリテーションの重要性」が認識されるようになった.
・CKD患者の身体機能低下の要因は多岐にわたり,蛋白異化亢進,蛋白質制限食,尿毒症などによる筋萎縮,ミトコンドリア機能障害による筋肉の質の低下,腎性貧血,CKDに伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD),慢性炎症や神経機能低下,心血管合併症など,CKDに関連した様々な病態が身体機能の低下に相関する.
・腎機能正常者の身体機能と比較して,「CKDステージG3aの患者は約7割」「CKDステージG5の透析患者は約5割」に低下していると報告されており,腎臓リハビリテーションは,運動能力や身体機能に関する生活の質を改善するとともに,腎予後や生命予後なども改善することを目標としている.
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